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What's your Goal?

株式会社ゴーリスト代表 加藤龍のブログ

後悔してます


とてもお世話になった、というか今でもお世話になっている前職の社長。

非常に珍しい個性を持っています。



その個性とは、「自然体」ということ。


・素のまま
・気のまま
・感情のまま
・飾らず
・人間臭い

などなど。こういうキーワードが似合う人です。
(なぜだろう、あんまり書くと怒られそうな感じだw)



そのおかげで社長や経営者として、、、というより人として信頼を勝ち得てます。

僕も数多く経営者の知り合いがいますが、あそこまで社員の求心を取れている
経営者は滅多にお目にかかれません。

安心、するんでしょうね。



そんな経営者を横目に、僕は一時期、本来の自分を押し殺しながらビジネスをしていました。

ちょうどグループ会社の代表を任されたのは28歳。



新卒1期生というリーダーとしての立場、社員初の代表取締役への抜擢、上場準備期間、など

あまり自覚はしてなかったのですが、自己にかかるプレッシャーは相当あったみたいです。



スタート時の社員は約60人。

グループの社員は確か約300人。


カルチャー、社内ルール、会議体、資料フォーマット、稟議プロセス、役員会で言われる言葉、、

1つ1つが重くのしかかってきました。



そして組織が大きくなればなるほど、平均性の法則が働きます。

よって、全てが全体最適論に陥りやすく、尖った戦略を打てず。


そして経営してから4年後のリーマンショック。決定打でした。

経営していた会社は余儀なく吸収合併することになります。



当時、周りの役員の方々に

「オレも事業部つぶしたことあるよ」

などなど、、、慰められましたが、全く頭に入ってきませんでした。



そう、ハッキリいうと後悔してます。



「人は失敗を糧にして、成長していく。だから後悔してはいけない」

といった名言もありますが、そう思えませんでした。


会社を無くしたということを後悔したのではなく、

自分の思い通りにやらなっかたことに、思いっきり後悔したんです。


もちろん自分の思い通りにやったら上手くいっていた、そういう事を言いたい訳ではありません。

自己を出せなかった自分のチキンぶりに後悔してるんです。



だからその時決めました。

もっと己全開で行こうと。

自然体でやろうと。



そして前職の会社で2年ほど勤務。

それはそれは活き活きと仕事ができました。



冒頭に出て来た自然体の社長にも

「好き勝手に楽しそうにやってんな」と

よく言われました。


B'zも流しまくって、部下からウザがられてましたw

そして結果も出す事ができました。



その時思い出した言葉があります。

「成功していることによる重圧は、再び新参者となったことによる軽快さで置き換えられ、
 何事にも確信の度合いが減った。私は人生で最も創造性豊かな時期へと解き放たれた」

これはあのスティーブジョブズが、Appleを追放された事を思って言った言葉です。



もちろん、僕は成功もしていないですしこうやって彼を引用するだけでもdisられるのではと

ビビってるレベルですが、、、それでもこの言葉を思い出さないわけにはいきませんでした。

ドロップアウトしたからこそ、その境地に自分を持って行けている。



天狗になる、というのとは違う。

何でもかんでも自分勝手にやる、というのとは違う。

でも自己を貫く、ということ。

そして自然体でやる、ということ。




この概念を理解し実行するのに、初めて会社を経営してから、、、

6年の歳月を要しました。



「後悔してる」と今なら胸張って堂々と言えます。



なぜならその後悔は既に実りある未来を作る事ができる

という確信に変わったからです。



稲葉さんも「さよなら傷だらけの日々よ」で歌われておりますw
http://www5.atwiki.jp/bz-words/pages/558.html