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株式会社ゴーリスト代表 加藤龍のブログ

2015年、読んでよかった本ベスト5

勝手にやってる毎年恒例のシリーズです。
さきほどAmazonで本の購入履歴数えたところ、2015年は81冊でした。
その中から、2015年個人的読んでよかった本ベスト5です。
※ちなみに2015年に発売されたワケではないので、ご了承ください。


第5位 スマホに満足していますか?〜ユーザーインターフェースの心理学〜

帯に「みんなジョブズにだまされてる!?」というのがあって、
いわゆる帯買いした本です。
今のスマホのUIを当たり前のように使ってますが、
例えばYouTubeで動画を観るという不便さなどが書いてあり、
言われると「確かに」と頷けるようなことが多々あって、
ハッと気付かされるような本でした。
そして何より難しいことをわかりやすい文体で書いています。
UIに関わる人ならオススメの本です。




第4位 コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

ジブリの鈴木さんに弟子入りしていた川上さんですが、
その頃のエピソードも含めたコンテンツ論。
コンテンツとクリエーターの定義など、今の時代背景に合わせた考察が
わかりやすく書かれてます。
ジャンルは違えどウチが運営しているHRogにも参考にさせてもらってます。

しかし賢い人は複雑な事象を整理整頓するのがうまいですね、、
そして書籍にする際に誰でもわかる言葉で表現してくれる。
動画より本が好きなのはそこにあるかも。




第3位 超高収益商品開発ガイド 粗利80%実現7つのステップ

何でしょう、、どストレートに利益出しまっせ的なタイトルではありますが、
非常に知的な中身です。
こちら元キーエンスの方が書かれた本でして。
キーエンスといえば工業用センサーに特化したメーカーで
営業利益率約50%というモンスター企業です。
海外売上比率も約半分くらいだった気が、、
何より有名なのは平均年収が約1300万ということでしょうか。

ウチでも新サービスについてはキーエンスのモデルを参考にしており、
その流れで行き着いた本です。
とにかくお客さんの「困りごと」を徹底的に収集・分析することで、
付加価値を最大限に高めるという、、
いわば当たり前の徹底を行ってることにつきます。

書いてあるノウハウも参考にはしてはいますが、
それより感銘を受けたのは、、
キーエンスのミッションは「付加価値の創造」なんですね、
まさにそれを戦略から戦闘レベルまで一貫して
徹底しているというところです。
そこに強さと凄みを感じざるを得ないです。


[実践] 超高収益商品開発ガイド 粗利80%実現7つのステップ

[実践] 超高収益商品開発ガイド 粗利80%実現7つのステップ



第2位 村上さんのところ

ハルキストならぬ、村上主義者です。というのは嘘です。
羊をめぐる冒険という1冊だけ読みましたが、
全く意味わからずでした。
でも村上春樹という人には前々から興味があったので、買いました。

このベスト5は読んだビジネス書を対象にしていますが、
これだけ毛並みが違うといいますか。
ビジネス書ではないですね。期間限定でオープンしていた
ユーザーとの交流サイト「村上さんのところ」での質問回答集です。

自然体であり、頑固であり、合理的であり、感情的でもある。
とにかく人間くさくて良いんです。
回答にユーモアがあって、読んでてホッコリしたり、
時には人生の大きなヒントになるような回答もあったりして
読んでて飽きません。
「そんなの自分で考えてください」と突き放すのもあったり。
一番印象に残ってるのは「優雅に生きることが最大の復讐である」です。
どうやらスペインのことわざらしいんですが。
村上春樹さんに興味のない人でも、面白いと思いますよ。


村上さんのところ コンプリート版

村上さんのところ コンプリート版



第1位 シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法

そして、1位はこちらです。真面目な(?)本になってしまいましたが。。
そのままですが、、飛躍している企業を研究した本です。
GoogleFacebookなどのITトップ企業はもちろん、
テスラやUber、Airbnbなどの次の世代のメガベンチャーにも注目しており、
飛躍させるべき3つの要素は、テクノロジー・組織・サービスであること
など、参考になることが多かったです。

目標に対しての考え方で、KPIに代わるOKRという制度が紹介されてますが、
それは実際に導入しました。
KPIだとどうしても目標からの逆算でしかならないので、
飛躍、、スケールとは思想が違うこともあり
以前から少し違和感を覚えていたんですね。
OKRとはObjective and Key Result(目標と主な結果)の略です。
達成し得ない、というか達成率70%くらいのO(目標)を立てることで、
メンバー個人の発想が大きくなり
サービスをスケールさせる起点にもなりますし、
チャレンジを推奨し失敗を歓迎するというメッセージにもなります。
今期は本格的に運用し、どう組織が変わるか、、、少し楽しみです。


シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法

シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法

  • 作者: サリム・イスマイル,マイケル・S・マローン,ユーリ・ファン・ギースト,ピーター・H・ディアマンディス,小林啓倫
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2015/08/05
  • メディア: 単行本
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というわけで以上です。

今年の読書ライフは、少しジャンルを広げてみようかなぁと模索中です。
2016年、僕もみなさんも良書に出会えますように!