2015年、読んでよかった本ベスト5
勝手にやってる毎年恒例のシリーズです。
さきほどAmazonで本の購入履歴数えたところ、2015年は81冊でした。
その中から、2015年個人的読んでよかった本ベスト5です。
※ちなみに2015年に発売されたワケではないので、ご了承ください。
第5位 スマホに満足していますか?〜ユーザーインターフェースの心理学〜
帯に「みんなジョブズにだまされてる!?」というのがあって、
いわゆる帯買いした本です。
今のスマホのUIを当たり前のように使ってますが、
例えばYouTubeで動画を観るという不便さなどが書いてあり、
言われると「確かに」と頷けるようなことが多々あって、
ハッと気付かされるような本でした。
そして何より難しいことをわかりやすい文体で書いています。
UIに関わる人ならオススメの本です。
スマホに満足してますか??ユーザインタフェースの心理学? (光文社新書)
- 作者: 増井俊之
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: Kindle版
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第4位 コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと
ジブリの鈴木さんに弟子入りしていた川上さんですが、
その頃のエピソードも含めたコンテンツ論。
コンテンツとクリエーターの定義など、今の時代背景に合わせた考察が
わかりやすく書かれてます。
ジャンルは違えどウチが運営しているHRogにも参考にさせてもらってます。
しかし賢い人は複雑な事象を整理整頓するのがうまいですね、、
そして書籍にする際に誰でもわかる言葉で表現してくれる。
動画より本が好きなのはそこにあるかも。
コンテンツの秘密―ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書 458)
- 作者: 川上量生
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 新書
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第3位 超高収益商品開発ガイド 粗利80%実現7つのステップ
何でしょう、、どストレートに利益出しまっせ的なタイトルではありますが、
非常に知的な中身です。
こちら元キーエンスの方が書かれた本でして。
キーエンスといえば工業用センサーに特化したメーカーで
営業利益率約50%というモンスター企業です。
海外売上比率も約半分くらいだった気が、、
何より有名なのは平均年収が約1300万ということでしょうか。
ウチでも新サービスについてはキーエンスのモデルを参考にしており、
その流れで行き着いた本です。
とにかくお客さんの「困りごと」を徹底的に収集・分析することで、
付加価値を最大限に高めるという、、
いわば当たり前の徹底を行ってることにつきます。
書いてあるノウハウも参考にはしてはいますが、
それより感銘を受けたのは、、
キーエンスのミッションは「付加価値の創造」なんですね、
まさにそれを戦略から戦闘レベルまで一貫して
徹底しているというところです。
そこに強さと凄みを感じざるを得ないです。
[実践] 超高収益商品開発ガイド 粗利80%実現7つのステップ
- 作者: 高杉康成
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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第2位 村上さんのところ
ハルキストならぬ、村上主義者です。というのは嘘です。
羊をめぐる冒険という1冊だけ読みましたが、
全く意味わからずでした。
でも村上春樹という人には前々から興味があったので、買いました。
このベスト5は読んだビジネス書を対象にしていますが、
これだけ毛並みが違うといいますか。
ビジネス書ではないですね。期間限定でオープンしていた
ユーザーとの交流サイト「村上さんのところ」での質問回答集です。
自然体であり、頑固であり、合理的であり、感情的でもある。
とにかく人間くさくて良いんです。
回答にユーモアがあって、読んでてホッコリしたり、
時には人生の大きなヒントになるような回答もあったりして
読んでて飽きません。
「そんなの自分で考えてください」と突き放すのもあったり。
一番印象に残ってるのは「優雅に生きることが最大の復讐である」です。
どうやらスペインのことわざらしいんですが。
村上春樹さんに興味のない人でも、面白いと思いますよ。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/07/24
- メディア: Kindle版
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第1位 シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法
そして、1位はこちらです。真面目な(?)本になってしまいましたが。。
そのままですが、、飛躍している企業を研究した本です。
GoogleやFacebookなどのITトップ企業はもちろん、
テスラやUber、Airbnbなどの次の世代のメガベンチャーにも注目しており、
飛躍させるべき3つの要素は、テクノロジー・組織・サービスであること
など、参考になることが多かったです。
目標に対しての考え方で、KPIに代わるOKRという制度が紹介されてますが、
それは実際に導入しました。
KPIだとどうしても目標からの逆算でしかならないので、
飛躍、、スケールとは思想が違うこともあり
以前から少し違和感を覚えていたんですね。
OKRとはObjective and Key Result(目標と主な結果)の略です。
達成し得ない、というか達成率70%くらいのO(目標)を立てることで、
メンバー個人の発想が大きくなり
サービスをスケールさせる起点にもなりますし、
チャレンジを推奨し失敗を歓迎するというメッセージにもなります。
今期は本格的に運用し、どう組織が変わるか、、、少し楽しみです。
- 作者: サリム・イスマイル,マイケル・S・マローン,ユーリ・ファン・ギースト,ピーター・H・ディアマンディス,小林啓倫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/08/05
- メディア: 単行本
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というわけで以上です。
今年の読書ライフは、少しジャンルを広げてみようかなぁと模索中です。
2016年、僕もみなさんも良書に出会えますように!