サービスについて。5つのコダワリ
リリースしたアプリケーションはまだ1つというこの段階で、
このタイトルは我ながら少しおこがましさを感じますが、、自戒の念も兼ねてアップ。
考え方の発信はサービスの発信よりも大事なことですし。
▶速い
どんなに機能がすばらしくて、使いやすくても、レスポンスが遅けりゃ一気に不快指数は頂点に達します。
また「速さ」が劣れば劣るほど、一番貴重な経営資源である社員の時間をどんどん奪ってしまいますね。
しかもそのシステムを使う人数×時間ですから、、、とんでもないですね。
時間の泥棒です。しかもなかなか可視化できないですし。
とっつぁん風にいうと「あのシステムはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの時間です!」
って感じでしょうか。違いますね。すいません。
またfacebook創業者、ザッカーバーグ氏もスタート時点からとにかく「レスポンスを速く」を徹底し続けてきたことは
有名です(というか 「フェイスブック 若き天才の野望」に書いてありました)
(ただfacebookのiPhoneアプリは遅過ぎてクレームものですが、どうしてでしょうか)
▶シンプル
今まで数々のアプリケーションを使ってきて、感じていたことがあります。
それは「使わない機能の方が多い」ということ。
マニュアルや説明書の分厚さに嫌気がさす。本当に。
そんな時、こんな動画を見ました。
これを見て思ったのは、
「この2歳児スゴい!」
ではなく
「2歳児でもわかるデバイスを作ったAppleスゴい!」でした(当たり前ですが)。
このシンプル、という価値について理解できたのはAppleと出会ってからが大きいですね。
ボタンが1つしかないiPhoneやiPadなどのデバイスはもちろん、iPhotoやkeynoteもシンプルです。
あと37シグナルズのタスク共有ソフトcampfireもシンプルですね。
今までのwindowsって何だったんだろか。無知な自分を恨んだくらいですw
シンプルは、わかりやすさにつながります。
新しいシステムを導入するとなると、現場は嫌がります。
なぜなら「新しいシステムをまた覚えなければならない」という心理的なハードルがあるからです。
それを打開するのに、システム担当者の社内営業の労力を使ってもらうのは申し訳ない。
じゃあ、とにかくシンプルに。マニュアルがなくても使える。
上司に触ってもらえれば稟議を書かなくても決済がおりる(は言い過ぎですが)。
それくらいシンプルにはこだわりたいです。
ゴーリストが、業界という切り口をはじめ、職種、階層、エリア(国)に特化する、という戦略もここに紐づいてきます。
誰でも使えるというものは作れますが、誰でも「快適に」使えるものは作るの難しいです。
▶使いやすさ
これは上記に書いた、速さとシンプルを含有しますが。
アプリケーションができること、すべきことは情報をインプットしてアウトプットすることです。
会社として大事なのは、このアウトプットされたものを、どう使うか、だと思います。
情報加工は目的ではなく手段です。この加工された情報をもとに、どうオペレーションや経営にうまく活用するか。
これが一番大事です。
そのためには、提供するシステムが絡む業務全体を把握していないと設計できません。
サプライチェーンを知る必要があります。
森を見てから、木を植える感じでしょうか。
画面に出てくるデータの形式やグラフのデザインを工夫することで、オペレーションの1工程でも削減できたりすると
アプリケーションの付加価値は格段に上がります。ただ機能として定量化できるものではないので、そんなところは
導入時点ではあまり目立たないのですが。でも使い続けると、価値を理解してもらえます。
▶Goal設定
これはもう社名由来そのものですが。
企業がシステムやアプリケーションを検討する背景として2つあると思います。
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①今使っているアプリケーションに何らかの不満がある
→そのアプリケーションでは目的を果たすことが一部できない、もしくは不具合あり。
「機能が足りない」がほとんどでしょうが「レスポンスが遅い」「ユーザビリティが悪い」なども。
②アナログで行っているオペレーションを、アプリケーションを使ってデジタル化したい
→エクセルやアクセスニ人が手入力している、帳票などを手作業している、など。
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①②どちらにせよ、僕は変革(=イノベーション)のチャンス、と見てます。
今も数社経営コンサルをさせてもらってるので本当に痛感しますが、、、
企業は大きくなればなるほど変化しにくくなります。
今はある程度の規模以上を対象にしたアプリケーション事業をやっているので、必然的に僕たちが
商談させていただくシーンは、その企業にとって数少ない(?)イノベーションのチャンスです。
クライアントが必要とされている機能だけを実装しているアプリケーションを提供するだけでは
そのクライアントにとって、組む相手がゴーリストである意味がありません。
なぜなら、技術やアイデアはその気になれば模倣できるからです。
なので、何て言うか、、サービスに思想や文化までも入れてしまう。
37シグナルズ風にいうと、「製品に自分自身、や自分のユニークさを注入する」。
ではゴーリストのそれは何かというと、、
「-5→0、ではなく-5→+5」
です。
単なる問題解決(-5→0)だけにとどまらず、今回ゴーリストと組んだことによって
その企業のGoalに近付いた(-5→+5)とされること。
つまり、、当初のクライアントの予想&予測を超えるモノを作ることに通ずること、ですかね。
最近クライアントさんから「すごい!これは社内が盛り上がるよ」と言われてめちゃくちゃ嬉しかったのですが、
その感じに近いかも。
それを実現するためには問題だけに焦点をあてるのではなく、アプリケーションが絡むGoalを設定することです。
そのアプリケーションを使ってどういうGoalを達成したいのか。
Goal設定については、これまた深いのでまた書きます。
「なぜ?」→「どのように?」→「何を?」の順番での思考が大事。
デザインする、という言葉がピッタリです。まさにデザイン思考ですね。
▶「自分が使いたい!」
ごちゃごちゃ書きましたが、結論これが言いたかったw
「自分が使いたい!」これですよ。何よりクライアントに説明する時の熱が違います。ホンマに。
本気で自信のあるものを世に出して勝負します。
もし、顧客に彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう
(ヘンリー・フォード)